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腰痛のバイオフィードバック療法

腰痛の治療
0始めに
1姿勢性の腰痛
2表面筋電図によるバイオフィードバック
3整形外科の腰痛診療
4私の腰痛人生
5マイオトラックの使い方
6個人輸入について
 
0はじめに
私は整形外科医ではありません。専門は泌尿器科。
腰痛につき以下に記載する内容は素人くさいものです。
考えたことを勝手に記載します。
同様の状況で腰痛に悩んでいる人たちの参考になればと思います。
要は、「姿勢」です。
 
 
1姿勢性の腰痛
姿勢が原因の腰痛がかなりあるとおもいます。
生活してゆくうえで、体に負担のかかる不良な姿勢が長年つづくと、負担をかけた筋肉が凝り、いろいろな痛みの原因になるはずです。
図のように人間はたとえるなら、ボーリングのボールのような重い、頭を背骨の上に乗せています。重力により姿勢で重力により引っ張られますが、崩れないようにいくつもの筋肉で支え、重力のかかるほうと反対の筋肉が緊張して引っ張ります。この筋肉の緊張が長時間に及ぶと、筋肉が疲労し、張って筋肉が硬くなり、筋肉痛になり、神経痛などをおこすだろうと私は考えます。
腰であれば腰痛、首であれば、首の凝りとして、現れます。
筋肉に負担かがかっていたら、それを知らせてくれ、姿勢を改善できれば、腰痛、首の凝りを治療または予防できるのではと思いました。
バイオフィードバックと呼ばれる方法にふくまれるものとおもいます。
ごく簡単にいうと、子供のころ、姿勢が悪いと、母親に姿勢が悪いよと注意をされ、物差しなどを背中に入られたりしながら、姿勢良い習慣を身に着けましたね、あれを、音の出る装置の助けを借りてしてしまおうというものです。
 
 
2表面筋電図によるバイオフィードバック
ポータブル筋電図による筋肉状態のモニターで姿勢正しい生活を送る方法を紹介します。
筋肉では、力をいれて、筋肉を動かすと、電流が発生します。この電流を感知し増幅し音やグラフにする装置が筋電図装置です。
筋肉は休んでいる時は殆ど電気が流れません。
力を入れると電流が流れます。筋電図で波にすると図のように振幅の大きななみになりますし、音で表現するとバリバリと力の強さに比例し音がします。
この筋電図を用いて、目標の筋肉をモニターします。
姿勢が悪いと、筋電図では波や音が大きくなります。
姿勢をよくする筋肉の緊張がへり、音が小さくなります。
日常において、この筋電図装置をつけて生活し、筋肉がリラックスした状態を保てれば、筋肉の凝り、痛みから来る腰痛を防止または軽減できないかというものです。
通常、筋肉に針をさすものと、皮膚の表面に表面電極とよばれる、シールを貼って、電流を検知する方法がありますが、こちらではシール式の表面電極です。
 
いつも、痛みの出る付近の筋肉に表面電極を貼ります。
そして、仕事など、腰痛になりやすい作業をおこないます
本稿で説明するポータブル表面筋電図装置では、設定した以上の筋肉のが張ったばあい、装置がピーと警告音を発してくれます。

 
そうしたら、その姿勢が悪い姿勢ですから、背筋を伸ばして、音が出なくなる姿勢にします。
これを続けると、ただしい姿勢がわかるようになるので、腰痛を治療予防できます。
実に簡単な治療方法です。
有効な人は多いと私は思いますが、日本では普及していません。
 
この表面筋電図装置によるバイオフィードバック療法は、有効な腰痛患者がたくさんいるものと推測していますが、誰にでもお勧めできるものではないと思います。
 というのは、たいした手間ではないのですが、体に電極をはることと、ポケットに装置をいれ、それで仕事や生活を体に負担のかかると思われる時間にすごすのですが。億劫になる人が多いはずです。
 悪い生活習慣が原因の腰痛が対象ですが、言ってみれば、几帳面な生活を営む人ではなかったのではないかと、自分をふくめおもうのです。
 これで生活習慣、姿勢を改善し、腰痛を克服してやろうと、意欲がないと、途中でしなくなるのではないかと思うのです。
 
よって、この治療に向かない人は。
姿勢による腰痛ではない人。
仕事前に電極をはり、体に装置を装着することが面倒になりそうな人。
コードがあることで日常動作が困る人。
音が鳴り、注意を喚起されることが、うるさく感じる人。
 
この治療に向くひと
伸長が高いなど、姿勢が悪いことによる腰痛のひと。
治りたい意欲があること、
この装置でのきちんとした姿勢を正す生活が楽しいと思える人
いい姿勢ですごしてみたら、腰痛が改善するひと
 
 
 
3整形外科の腰痛診療
さて皆さん腰痛になり、困ったときに整形外科にかかりましたよね。
問診とレントゲンと診察を受け、医師に、腰痛ですね、お薬と湿布出しておきますねといわれて、処方箋をもらって帰宅した方がほとんどではないでしょうか。
そして、その後、その処方で治りましたか?
あの、話慣れた言い方で帰されたとして、一時的には良くなっても、満足いくまでよくなっていないのではないでしょうか。
私も腰痛に悩まされ、マッサージにかよい、いつになったら治るのでしょうと尋ね、治らないといわれ、若い時でしたのでガッカリした記憶があります。
整形外科医の事情
日本においては、診療はほとんどが、健康保険による保険診療です。
保険診療においては、精神科など、問診の特殊なものを除き、診療に要した時間は考慮されません。
よって、腰痛患者に対する、生活指導などに時間はあまりとられません。時間をかけても割に合わない。
また、腰痛の患者がとても多く、かつ、すんなりと直らないため、さらに丁寧な時間をかけた診療はできない(しない)状況になってしまったのです。
諦めてしまうのでしょう。
今回紹介した、表面筋電図によるバイオフィードバック療法は、整形外科でほとんどやっていないのではないかと思います。おそらく、筋肉の状態が腰痛に関係していることは整形外科医も認識しているとおもいます。しかし、それに対応するには時間がかかり、診療報酬がそれで増えるわけでもないのでやる気も出ないのであろうと思います。
また、くどいですが、腰痛患者も生活習慣までは十分に留意して正そうとはしてくれないのではないかと思います。双方とも命にかかわる病気、状態ではないので、いわば、真剣みが足りないのではないかと思います。
スポーツ選手が、治ることにきわめて積極的で、健康保険診療ではなく、自費で医師の労力に見合う報酬を支払うなら、もっと整形外科の治療成績は上がるのではないかと思います。ですから、整形外科診療の頼りなさ、治療成績は、保険診療、患者、医師の3つに原因があるのだろうと思います。
 
 
4私の腰痛人生
このバイオフィードバック療法にたどり着くまでを記します。
私は身長が185センチあります。そのため、どうしても姿勢がわるくなります。
山手線のドアで頭をぶつけましたし、多くの場所や、日常で使用するものが、背の高い人間には合わないようにできています。車も、洗面所、机、イス。映画館では姿勢よく座ると、後ろの人が見えません。
また、友人も同じくらいの身長の友人がいなかったので、どうしても立ち話ではかがむように話すことになります。これもあるとおもいます。
それ以外には、性格も災いします。目立つことが怖いことがあり、気づかないうちに目立たないよう、猫背になっているのです。堂々とした物怖じしない、性格だったら、胸を張って生活していれば、腰痛にはならなかったのではないかとおもうのです。
25歳のころには、もう腰痛がひどくなり、カイロプラクティックに通いはじめていました。
整形外科にも行きましたが、レントゲン撮り、それを眺めた先生が、腰痛ですね、骨に問題ありません、湿布出しておきますから、といって、返されただけです。
医学部の6年生の時に整形外科の実習がありますが、整形外科の指導教官にも質問しましたが、腹筋を鍛えるのだよと、アドバイスされました。
しかしどれも、満足いきませんでした。
 
医師として、働き始めましたが、外科系だったので、手術があります。
まず一番下の私は手術の助手です。中腰でおさえたり、引っ張ったり、じっとした作業が長時間つづきます。手術台が低く、無理な体勢での長時間の手術では脂汗がでました。働いて数ヶ月くらいの時の手術中、私はあまりの中腰のつらさに、いすに椅子に座りながら手術の鉤をひいてもいいですか、とたずねて、立ったまま手術している講師に笑われて却下されたことがありました。
そうこうして、どんどん腰は破壊に向かっていたのでしょう。
もう、痛いのが当たり前の一日ですので、それに慣れてしまいました。でも仕事出の姿勢で腰に特に負担がかかるときはつらい。
色々な腰痛の治療について、試しました。どれも満足い雲のではありませんでした。
 
そして、その日が来ました。
自宅で厚い解剖学の本を持ち上げた時、腰でニュルーというような、鈍い感じがあでました。即座に、腰全体が固まるような、今までに経験したことない重い痛みにおそわれたのでした。
お、これは普通ではない。動けない。と腰をまるめたまま、横になりました。足の痺れなどはないのですがが、背中を少し曲げたままの姿勢で固まったままでしか動けない。
翌朝は何とか、コルセットをして、仕事に行きましたが、腰は痛みで予断を許さない状況でした。
これは、変だ、普通ではないと、勤務していた病院のパラパラを宴会で踊る整形外科を受診。
先生の診察では腰を触り、足を持ち上げただけで、いつものように、腰痛ですね、薬出しておきますよ。といわれ診察終了となりました。
誰か助けて。普通ではないんだ。
自分でMRI検査を予定し、検査してみました。
撮影終了し、不自由に衣服を取りながら着替えていると、レントゲン技師さんが、うれしそうに先生、ありますよと、朗らかな声がきこえました。
椎間板ヘルニアでした。
その後別の医師にみてもらって、手術を進められましたが。しないことにしました。
 
結局のところ、もはや、長年の負担で腰椎の椎間板が、変性してしまいました。
もう治らないのです。
整形外科医は残念ながら頼りにできないのです。腰痛は自分で研究し、なおさないと。
その後も、何とか腰痛はよくならないか、治療方法を見聞きするたびに試していました。
行ったものや、有効なものを列記すると。
牽引療法、マッサージ、カイロプラクティック、筋弛緩剤+鎮痛剤、温湿布、コルセット、腹筋運動、筋肉のストレッチ、
また日常生活では、
坐位の飲み会には行かない、前かがみで歩かない。講演会などでは一番後ろに座り姿勢よくする。重いもの持たない、スキーは止めた、バイクは前傾なのでのらない。ベルトで腰を締め気味に、
などを行いました。しかし、決め手に欠くのです。
 
学生のときに正座をきちんとし、背筋を伸ばしたら、腰痛が数日消失したことがありました。また、映画館で一番後ろに座り、姿勢をただして、体の前や後ろの筋肉に負担をかけないようにバランスのいいところに頭があるようにして、約2時間すごしたら、腰の調子がいいのです。
筋肉が張り、触ると硬い時に暖かい湿布や入浴で筋肉が柔らかくなると、腰痛は改善するのです。それで、筋肉が硬くなるのは姿勢が関係するのではないかとかんがえたのです。
 
また、以前、試してガッテンという番組で腰痛の特集をしていました。
その中では、腰痛の多くの原因は姿勢が原因であるといい、常に姿勢に気をつけるため、子供の名前を「姿勢」にすればいいのでは、などと、冗談をいっていました。
現在の仕事をしていますが、秋から冬にかけて、過酷なシーズンがやってきます。
というのは、インフルエンザの予防接種に子供たちがたくさんクリニックに訪れます。
体が小さいので、どうしても、前かがみでの診療になるのです。それが一日での時間が長いと、夜になると腰は板状に硬くなり、仕事上仕方ないとはいえ、痛さで悲しくなったことも何度もあります。
 
勤務医のとき、泌尿器科に飽きて、1年半神経内科に勉強に出かけました。
そこで、筋電図に触れる機会がありました。神経内科にでも行かないと、医師でも筋電図に触れるチャンスは殆ど無いでしょう。
筋肉が萎縮してしまう病気もありますが、筋肉が緊張して動きに制限のでる病気もあることをまなびました。
さて、この筋電図を使い、筋肉の緊張をモニターできれば、腰痛の予防やコントロールに活用できるだろう考えました。
医療器械をみても、検査室で使う筋電図装置は大きな装置です。私はクリニックではたらいていますが、購入するには有効かどうかわからない状態での値段はハードルが高く買ええませんでした。
学研の子供の科学なるおもちゃに、色々電気的な実験できるキットがあることに気づき、表面筋電図として使えないかも見てみましたが、だめでした。
筋電図とは、筋肉で起きている電気的現象を電極で拾い、音や波形として表示するものです。それほど複雑な原理ではないので、自分で何とか組み立てられないかと考えたりもした。弱い電流を増幅させて音にするのですので、できそうなきがしていました。
また、普段の生活で筋の状態をモニターしたいので、持ち運べる大きさの、筋電図モニターが理想でした。
あるメーカーにそのような表面筋電図がありましたが、70万円以上と値段が高額で、購入はできませんでした。
あきらめかけていましたが、ネットで調べてみたら、アメリカのサイトで販売しているところを見つけました。
それが、Myotracという商品名の装置です。タバコの箱より少し小さいサイズで、値段も個人で購入できる価格でした。
便利な時代になりました。ネットで注文して、幸運にも入手できました。
大喜びしたのはもちろんです。きっとこれで筋肉に負担をかけない生活を営めるだろうと。
 
設定をして、使用したところ、姿勢の悪い時は音で指摘してくれるので、日常生活での生活習慣の改善に有効でした。
この装置で姿勢正しい生活をして一日を過ごすと、腰痛がかなり軽減されるのです。
普段の不良姿勢でどれほどの長い期間、腰をいじめ続けていたことか。
毎日何時間も、いじめ続ければ、椎間板の壊れるはずです。
同様に姿勢の悪い人生を続ければ、筋肉や軟部組織、はたまた骨まで破壊に向かうのではないかと思っています。
正しい姿勢を体が覚えてきているので、毎日装着しているわけではありません。
私の生活にはこのありがたい筋電図装置が手放せなくなっています。
 
5マイオトラックの使い方。
①コードに表面電極をつけます。
②腰痛の付近で張った筋肉に青と黄色の電極をはり、黒い電極はどこに張ってもいいです。
③コードを本体に接続します。
④本体の電源を入れます。
⑤好みの音量にします。感度も好みに設定します。
 感度の設定は、姿勢がいいときは鳴らず、筋肉が張っているときは鳴るようにツマミを設定します。
⑥音が出たら、筋肉が緊張しているので、音の出ないような姿勢にします。
⑦仕事や作業など、腰痛の原因になる生活時間をこの装置をつけたまますごします。
⑧夜など、必要ないときは、はずします。
 
6表面筋電図の装置の個人輸入
医療器械にあたるため、個人で輸入しようとしても、税関で止められてしまう可能性が高いです。医師ではない個人の輸入は無理とおもいます。
1台目の筋電図装置は。何も問題なく、自宅に配達されました。
しかし、昨年11月に2台と、付属品をオーダーしたところ、税関で止められてしまいました。認可されていない医療器械だからです。
書類をいろいろ提出し、関税を支払い何とか入手できました。医師である私はそれなりの書類を記入できたのですが、一般の方は税関から必要書類の提出を求められたら、お手上げだろうと思います。
よって、誰でも手に入れて、使うことのできる装置ではないのです。
とても残念なことです。